クロスバイクを快適に長く乗るためにはメンテナンスは必須。
今回は汚れがたまりやすく、走行性能にも影響するチェーン洗浄とチェーン注油についてご紹介します。
チェーン洗浄をすべき理由
よく街中ではチェーンが錆びついていたり、走行中にシャリシャリと音を立てているクロスバイクを目にします。
見た目や音の問題のみならず、チェーンオイルもとっくに枯渇してチェーンが汚れたり錆びたりしていると、
- 走行性性能やシフトチェンジの正確性に影響が出る
- 故障の原因になる
といったクロスバイクへの実害が発生してきます。
長く丁寧にクロスバイクに乗っていくには定期的にチェーン洗浄と注油をすることをお勧めします。できればチェーンからシャリシャリという音が聞こえてくる前のタイミングで実施するのがベストですが、少しでもシャリシャリ音が聞こえ始めたら早めに実施しましょう。
チェーン洗浄/注油に必要なアイテム
チェーン洗浄~チェーン注油必要なアイテムは以下の通り。
№ | 品名 | メーカー/品名 |
① | チェーン洗浄機洗車用クリーナー | AZ(エーゼット) /チェーン洗浄器 |
② | チェーンディグリーザー | AZ(エーゼット)/A1-008 |
③ | チェーンオイル | AZ (エーゼット) /BIc-004 |
④ | メンテナンススタンド | ガレージ・ゼロ/ディスプレイスタンド折り畳み式 |
⑤ | 手袋・ウエス(布) | – |
チェーン洗浄器とディグリーザー(洗剤)、チェーンオイルは単品でも購入可能ですが、初めて洗車~チェーン注油まで実施するのであればセット商品がお勧めです。
①チェーン洗浄器とディグリーザー
②チェーンオイル
③メンテナンス用具5点
※クロスバイクの洗車(水なし)はこちらを参照
あとは後輪を回しながらチェーンを洗浄するので、メンテナンススタンドも必須です。
メンテナンス用品一式がオールインになっているのはこちら
手袋は必須ではないですが、手の汚れとけが防止のために準備することをおすすめします。100均の作業用手袋やビニール手袋で十分です。
チェーン洗浄の手順
それではチェーンの洗浄からやっていきましょう。
Step | 実施事項 | 使用するもの |
① | チェーン洗浄器のセット | チェーン洗浄器 ディグリーザー |
まずはチェーン洗浄器にディクリーザーを注ぎ入れます。あまり入れすぎると洗浄時に溢れるので、目安としては洗浄器の8分目程度がよいでしょう。
続いて洗浄器をチェーンの下側にセットします。洗浄器のブラシでチェーンを挟み込むようにして、上から洗浄器の蓋を被せ、最後に持ち手をつけてセット完了です。
Step | 実施事項 | 使用するもの |
② | チェーン洗浄 | チェーン洗浄器 |
実際のチェーン洗浄に移ります。チェーン洗浄器の持ち手を握ってチェーン洗浄器を固定しつつ、ペダルを回すことでチェーン全体を洗浄していきます。
ある程度の汚れが落ちてきたらいったんチェーン洗浄器を取り外してディグリーザーの代わりに水を入れ、同じ洗浄作業を2~3度繰り返し洗浄作業は完了です。
(後述のとおり完全にチェーン汚れを落とすことはできないのである程度の汚れを落とせば十分です)
Step | 実施事項 | 使用するもの |
③ | ウエスでふき取る | ウエス |
最後に水気と汚れをしっかりふき取りチェーン洗浄は完了です。続いてチェーンへの注油を実施していきます。
チェーン注油の手順
洗浄が完了したら次は潤滑油となるチェーンオイルを塗布してきます。このチェーンオイルがないとチェーンが摩耗していきますので、洗浄した際は必ずセットで注油も実施してください。
Step | 実施事項 | 使用するもの |
① | チェーンへの注油 | チェーンオイル |
チェーンオイルに先端の尖った注ぎ口(購入時付属品)を取り付けて、チェーンリンクの一コマ一コマに注油していきます。チェーンが一周して全てのコマ(繋ぎ目)に注油されたことを確認して完了です。
注油量の目安はオイルが垂れてこない程度でひとまず大丈夫です。後ほど余分なオイルはふき取りするので。
チェーン全周の注油が完了したら2~3周程度ペダルを回してチェーンにオイルがなじむようしましょう。
Step | 実施事項 | 使用するもの |
② | 余分なオイルのふき取り | ウエス |
注油が完了したら最後に余分なオイルをふき取りします。余分がオイルが残ったままだとオイルが垂れてきたり、チェーンに汚れが溜まりやすくなるので注油後はしっかりと実施が必要なステップです。
チェーン全体を包み込むようにウエスをセットします。そしてチェーン洗浄の時と同じ要領でペダルを回して、余分なオイルをウエスで吸収していきます。
ふき取りの目安はチェーン全体を5~10周程度。ふき取り過ぎかな?と思う程度にふき取ることをお勧めします。ふき取りが不純分だとオイルが垂れてきて車体を汚すことになります。
また、この作業で気づくこととしてはチェーン洗浄をしてもチェーンの汚れを完全に落とすことはできないということ。オイルをふき取るとウエスが以下写真のように真っ黒になります。
チェーン汚れを完全に落とすのは不可能なので「汚れが落ちていない!」とあまり神経質にならず、ある程度の汚れを落としていれば問題ありません。この程度の汚れがふき取れるレベルでもシャリシャリ音はなくなりますし、走行性を十分に体感できます。
効果確認
クロスバイクのチェーン洗浄と注油の効果は以下の通り。個人的にはタイヤ空気圧の次に走行性への効果が実感できるメンテナンスと感じています。
№ | 項目 | 私的評価 | 効果解説 |
① | 走行性 | ◎ | 不快なシャリシャリ音は聞こえなくなる。 シフトチェンジがスムーズで漕ぎ出しが軽い。 |
② | 見た目 | 〇 | チェーン本来の銀色が輝きを取り戻してキレイな見た目のクロスバイクになります |
作業難易度
チェーン洗浄と注油の作業難易度は【★★】です。初回実施の際は洗浄作業や注油量で戸惑うかもしれません。ただ慣れの問題で難しい作業ではないので臆するほどのものではないです。
難易度 | 難易度の位置づけ | 今回の作業への補足 |
☆ | 初心者でも簡単に対応できる | |
★ ★ | 初心者でも対応できる | 特殊な工具の使用や分解はなし 一方で洗浄作業や注油量には少し注意が必要 |
☆☆☆ | 初心者でもしっかりと準備をすれば対応できる |
チェーン洗浄と注油した後の乗り心地は見違えるものになります。洗車と並ぶ必須のメンテナンスですので、定期的に実施していつまでもキレイな愛車にしましょう。
コメント