クロスバイクのパンク修理

クロスバイク
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クロスバイクに乗っていると一度ならず向き合うことになるであろうパンク。

今回は必修スキルであるパンク修理(タイヤチューブ補修)について解説します。私のクロスバイク【GIANT/ESCAPE R3 2012年モデル】での実例を用いての解説です。

2012 Giant Bicycle [ESCAPE R3] -outline-
RIDE LIFE. RIDE GIANT. わたしたちGIANTは、魅力的で幅広い製品ラインナップを通じて、世界中の人々を自転車というすばらしい冒険へと駆り立ててまいります。
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パンクの原因

基本的にクロスバイク(自転車)タイヤのパンクはタイヤ内部にあるタイヤチューブに穴が空くことです。ですので【パンク修理=タイヤチューブの穴をふさぐこと】になります。

今回発生したパンクでは以下写真のようにタイヤチューブに小さな穴が空いてます。パンク修理にはこのタイヤチューブの穴をふさいであげる必要があります。

※補修ができないほど大きな穴がタイヤチューブに空いた場合はタイヤチューブの交換、タイヤ自体が破損している場合はタイヤ自体の交換が必要になります。)

交換用タイヤチューブの例:パナレーサー/700×27~31C

交換用タイヤの例:コンチネンタル/700×28C

パンクは意図せず急に発生するものなので、私は常に予備のタイヤチューブをストックとして保有しています。

タイヤ交換については以下の記事を参照してください。

クロスバイクのタイヤ交換
自分で実施するクロスバイクのタイヤ交換の手順と必要アイテムを紹介します

パンク修理に必要なアイテム

まずはパンク修理に必要なアイテムについて。

それぞれのアイテムを個別で購入することも可能ですが、クロスバイクの購入と同時に初回は一式セットで購入するのがおススメです。

必要なアイテムメーカー/品名
パッチラバーサギサカ/パンク修理セット
ゴムのりサギサカ/パンク修理セット
サンドペーパーサギサカ/パンク修理セット
タイヤレバーサギサカ/パンク修理セット

何度かパンク修理を実施して、パッチラバーやゴムのりがなくなった場合は個別で買い足すのが良いでしょう。

パッチラバー単品:

ゴムのり単品:

ちなみにお近くにダイソーがあれば、ダイソーでもパンク修理キット一式を購入することが可能です。今回のパンク修理もダイソー品(以下写真)を使用してパンク修理をしています。

パンク修理の手順

次に実際のパンク修理手順について説明します。作業難易度は【★★】です。

初回は戸惑うこともあるかもしれませんが、クロスバイクを保有する以上はマスター必須なので臆せず自分で実施してみてください。

難易度難易度の位置づけ今回の作業への補足
初心者でも簡単に対応できる
★★初心者でも対応できる・後輪の取り外し/取り付け
・パンク箇所の特定
の2点は初回は難しいく感じる可能性あり。
一方で手順に従い一度実施すればマスター可能
☆☆☆初心者でもしっかりと準備をすれば対応できる

それでは実際の手順を説明していきます。

一点補足ですが、【※後輪のみ】の表記があるものは文字通り後輪のみへの対応で前輪への対応は不要です。

タイヤの取り外し

まずは車体からタイヤ(ホイール)を外す必要があります。

ギアをトップ/一番外側にします。(チェーンを一番外側に移動させる) 【※後輪のみ】

ブレーキを開放しタイヤを外せるようにします。

さらにクイックリリースも開放します。

私のクロスバイクのスタンド(GIANTの純正品)はハブのシャフトへ取り付けされている上に、ボルトでフレームへも固定されてるものなのでフレームへ固定しているボルトも外す必要があります。 【※後輪のみ】

(スタンドなしやフレームのみに取り付けされているスタンドであれば不要な手順)

これでタイヤの取り外し準備が完了です。

ここからがタイヤ(ホイール)の取り外しですが、少しコツがいります。

車体を持ち上げてタイヤを外すのですが、そのまま持ち上げるとハブシャフトとリアディレイラーが干渉してうまく外れません。 【※後輪のみ】

そこで手でリアディレイラーを後ろに押し下げてタイヤが外れるようにしてあげる必要があります。(以下写真はリアディレイラー押し下げ前) 【※後輪のみ】

リアディレイラーを後ろに押して車体を持ち上げることで、スプロケットからチェーンが外れ、そのままタイヤも外すことができます。 【※後輪のみ】

(以下写真のようにリアディレイラーを押し上げた状態で車体を持ち上げる)

これでタイヤ(ホイール)の取り外しがひとまず完了です。

タイヤを外した車体の方は傷がつかないように気を付けて安定した場所へ置くようにしてください。

チューブの取り出し

次はタイヤからパンクしているチューブを取り出します。まずはバルブキャップを外します。

パンクしているので基本はこの時点で空気は抜けていると思いますが、小さなパンクでまだ空気が入っている場合はバルブの先端(小ねじ)を押し込み残圧を抜いてしまいましょう。

続いてバルブを固定しているナットを外します。バルブキャップやナットは小さい部品なので修理中の保管は注意してなくさないようにしてください。

次にホイールからタイヤとタイヤチューブを取り外していきます。タイヤレバーをホイールとタイヤの間に差し込んで、取り外しの取っ掛かりを作ります。

取り外しを開始する場所はバルブから一番遠いところ(反対側)から開始してください。

タイヤの両端がホイールの外側に出ている状態(以下写真)にして、そのまま両周りで反対側のバルブに向かって円周上に外していきます。

最後にバルブ箇所もホイールから取り外しことで、ホイールからタイヤとチューブの分離が完了です。

そしてそのままタイヤからチューブを引き出します。(以下写真のバルブの後ろにあるパンク修理跡は前回実施の補修のもの)

パンク箇所の特定

パンク修理を行うためにまずはチューブのパンク箇所(穴が空いている箇所)を特定する必要があります。

  • ある程度大きな穴の場合:チューブに少し空気を入れてると「プシューッ」というエア漏れ音がするのですぐに特定可能です。
  • 一方で小さな穴の場合:バケツや洗面器に水を張り、その中に空気を入れたチューブを回しながら入れていくと、パンク箇所から「プクプク」と気泡が出てきます。

いずれかの方法でパンク箇所をまずは見つけましょう。

今回のケースは割と大きな穴だったのでエア漏れ音と目視で特定が可能でした。

パンク箇所の補修

ここからが実際のパンク補修です。

まず特定したパンク箇所をサンドペーパーでこすりザラザラにします。(この後実施するゴムのり塗布の前工程)

続いてパンク箇所周辺のパッチラバーを張り付ける場所にゴムのりを塗布します。

パッチラバーの大きさよりも広い範囲で塗布するようにして、表面が完全に乾くまで5分ほど放置します。

最後にパンクの穴をふさぐパッチラバーの出番です。大きさや形は様々ありますが、パンク箇所を覆い隠せる大きさであればどれでも問題ありません。

今回は丸形で十分パンク箇所を覆うことができるので、丸形を使用します。

まずは裏面(銀色の面)を剥がします。

オレンジ色の面がパンク箇所=ゴムのり塗布箇所への貼り付け面になります。

ゴムのりが乾いていることを改めて確認し、パンク箇所を覆い隠すようにパッチラバーを置きます。(パンク箇所がパッチラバーの中央になるように置く)

そしてタイヤレバー等でぐりぐりと押し付けるように圧力を加えたり、叩いたりしてしっかり貼り付けていきます。

タイヤチューブの両端部分は接着不良になりがちなので、チューブをずらして入念に貼り付けてください。

最後にパッチラバー上面のビニールを剥がします。

パッチラバーがしっかりと張り付いていることを確認します。パッチラバー周囲のオレンジ色の箇所がしっかりと張り付いていることを確認してください。

タイヤチューブの端もしっかりとくっついてます。

これでパンク箇所の補修が完了です。

タイヤ・チューブの取り付け

パンク箇所の補修は完了したので、タイヤとチューブをホイールに組付けていきます。

まずはタイヤの片方のビード(ホイールの接触する場所)を全てホイールの内側に入れます。(以下写真の状態)

次にバルブが付いている箇所のチューブをホイールの外側に出ている方からタイヤとホイールの間に挿入しホイールのバルブ穴にバルブを差し込みます。

そしてチューブの残りの部分全てをタイヤの中に挿入していきます。

そしてホイールの外側に出ていたビードもホイールの内側に押し込みます。まずはバルブの箇所から押し込みます。

その他の箇所も同様に押し込んでいきます。バルブ箇所から左右同時並行で円周上に進めていきます。

バルブの真反対側までくると、かなりテンションがかかっているので力がいることがありますが、両方から力をいれて押し込みます。

全てのタイヤ円周上でタイヤをホイール内側に入れて完了になります。

次にタイヤに空気を入れますが、その前ににチューブがタイヤとホイールの間に入ってないことを必ず確認してください。この工程を疎かにすると再度パンク発生に繋がります。

まずはバルブを押し込んでバルブ周りのチューブがタイヤとホイールの間で嚙んでいないことを確認します。

次にタイヤの全ての円周上で以下写真のようにタイヤを横にずらして、チューブが噛んでいないことを確認していきます。この工程は必ず左右両側でタイヤ一周分しっかりと確認を実施してください。(ずらした時にチューブが見えているのはNG)

全ての箇所でチューブが噛んでいないことを確認したらバルブのナットを締めます。

そしていよいよタイヤに空気を入れます。(今回のタイヤの空気圧は8.0bar。ご自分のタイヤの所定空気圧を確認して行ってください。)

空気を入れた後には少し時間をおいて、空気が漏れていない(パンク修理が問題なく完了している)ことを確認するようにした方が良いです。

空気圧に変化がなければ問題なくパンク修理されていることの確認となります。しばらく経っても800kPaで変化ないので、パンク修理が問題なく実施されてました。

最後にバルブキャップを締めることもお忘れなく。

タイヤの取り付け

最後にパンク修理が完了したタイヤを車体に取り付けます。

まずは車体を持ち上げながらスプロケットをチェーンの間に入れて、チェーンをトップギア(一番外側)にのせます。  【※後輪のみ】

この際は、取り外ししたときと同様にリアディレイラーを後ろに押しながらタイヤを取り付けます。 【※後輪のみ】

以下の2枚の写真のようにタイヤ(ホイール)をしっかりと車体に載せます。

 スタンドをフレームに固定するボルト/ナット/ワッシャーも忘れず取り付けます。【※後輪のみ】

(スタンドなしやフレームに取り付けされているスタンドであれば不要な手順)

次にクイックリリースを閉じます。2本の車体フレームの間で、簡単には手で開くことができない(力を入れれば開ける)ぐらいの場所で閉じます。

最後に開放していたブレーキを閉じれば全ての作業が完了です。

これで爽快なクロスバイクでの走行を取り戻すことができます。

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プロフィール
自己紹介大阪北摂出身の30代男子、既婚・子育て中の都内在住サラリーマンです。簡単な経歴は、0歳~大学卒業まで大阪育ち就職を期に東京へ。2年間せっせと働くその後、5年間の地方都市勤務を経験し、緩やか...

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