クロスバイクのメンテナンス・カスタムについて、実際の作業経験を踏まえ紹介していきます。
愛車は【GIANT/ESCAPE R3 2012年モデル】です。
今回はクロスバイクへのハンドルバーテープ巻き付けについて紹介します。
出典:ジャイアント公式ホームページ
ハンドルバーテープとは?
まずはハンドルバーテープについて。バーテープとは一般的にはロードバイクに採用されている”ドロップハンドル”に巻き付けるものです。
バーテープの主な役割は、
- 衝撃吸収(クッション性向上)・・・ハンドルから手に伝わる衝撃の軽減するもの
- 滑り止め(グリップ力向上)・・・ハンドルを握る手が滑らないようにするもの
合成樹脂などの伸縮性のある素材でできており、グルグルと巻き付けて使用することでドロップハンドルのような立体的なハンドル形状にもフィットさせることができます。
クロスバイクにバーテープを使った理由
続いて、本来はロードバイクのドロップハンドルに巻くのが一般的な「ハンドルバーテープをなぜクロスバイクにを使用したか?」について説明します。
ロードバイクのような”ドロップハンドル”ではなく、”フラットハンドル”(フラットバー)が通常装備であるクロスバイク。
そんなクロスバイクにバーテープを採用した一番の理由は「ハンドルバーのスペース問題」でした。
エスケープR3の標準グリップが経年劣化した際は通常の”ハンドルグリップ”をつけていました。
エスケープR3のハンドルバーにそのまま取り付け可能でこのハンドルグリップ自体に不満はありませんでしたが、ハンドル周りのカスタムをしていく中で問題となったのが、「ハンドルバーの幅スペース」です。
ハンドルバーのカスタムを含めて、以下のパーツ取り付けで既にハンドルバーに上のスペースに余裕がない状況でした。
- ブレーキレバー(元々あり、標準品からは交換済)
- シフトレバー(元々あり、標準品からは交換済)
- グリップ(元々あり、標準品からは交換済)
- ライト(カスタムで追加)
- サイクルコンピューター(カスタムで追加)
- ハンドルバー(カスタムで追加)
そのような状況で実施したのがハンドルバーのカットです。
【GIANT/ESCAPE R3 2012年モデル】 の標準でのハンドルバーの長さは540mm(54cm)でしたが、470mm(47cm) へのハンドル幅変更(ハンドルカット)を行いました。
そうすると、既存で取り付けていたものが収まらない計算となり、ハンドルグリップ → ハンドルバーテープへの変更をすることを決めました。
ハンドルバーテープであればグリップ幅をハンドルバーの残りスペースに応じて変更が可能となります。
クロスバイクに巻くバーテープのメリット・デメリット
続いてハンドルグリップと比べてのハンドルバーテープのメリットとデメリットをご説明します。
メリット
①グリップ幅を自在に決められる
ハンドルバーテープ | ハンドルグリップ |
巻き付け位置によりグリップ幅を自在に設定可 | グリップ幅はハンドルグリップのサイズにより決まる |
このグリップ幅の利点がバーテープを採用した一番の理由です。
②重量が軽い
ハンドルバーテープ | ハンドルグリップ |
合成樹脂などの軽量素材のみ 巻き付け幅にもよるが、多くても数十g程度 | 「ゴム+取り付け具」で構成されているものが多い その重量は軽くても100~200g程度 |
多少ではありますが、軽量化にも貢献してくれます。
③デザインが豊富
ハンドルバーテープ | ハンドルグリップ |
同じバーテープでも様々は模様/色が多数あり モノによっては数十種類のバリエーション | 購入可能なグリップの種類自体も少ない カラーバリエーションも多くて2~3種類 |
バリエーション豊富なので、クロスバイクや好みに合わせたお気に入りが必ず見つかるでしょう。
④コスパが良い
ハンドルバーテープ | ハンドルグリップ |
1,000円程度~ かつ クロスバイクのグリップ幅であれば、 4-5回分の巻き付け可能 | 1,000円程度~ 使用は1回限り |
もともとがロードバイク/ドロップハンドル用の長さなので、クロスバイクで使用する場合はかなりコスパが良くなります。
デメリット
逆にデメリットはといえば、取り付け(巻き付け)です。
ハンドルバーテープ | ハンドルグリップ |
カットや巻き付けの実施が必要 (コツを掴む必要あり) | ハンドルバーにはめ込み締め付けるだけ |
とはいえ、何度でも巻き直しでできるのでその中でコツを掴めば問題ありません。
バーテープの巻きつけ手順
いよいよ実際のバーテープ巻き付け手順について。
私が購入・巻き付けしたのはこちらのバーテープ。カラーは白黒の迷彩柄をチョイス。
それでは実際に巻き付けていきましょう。
必要なもの
今回使用したものは以下の通りです。裁縫用の糸は一般的ではありません。
№ | 品名 | メーカー/品名 |
① | バーテープ | EMPT/バーテープ ES-JHT020 |
② | ハサミ | – |
③ | 裁縫用の糸 | – |
実際の巻き付け
巻き付け前のハンドバーは以下の通りです。赤色の箇所にバーテープを巻き付けしていきます。
実際の作業はまずは平行に切られているバーテープの先端をハサミで斜めにカットします。(赤色箇所がカットした部分)
カットしたバーテープの先端を巻き付けるハンドルバーの端に置き、進行方向(赤矢印の方向)へ巻き付けていきます。
1周巻いたところで斜めにカットした部分が少し重なる(押さえる)ようにずらして、2周目以降を巻き付けていきます。
目安としては1/3程度が重なるように徐々にズラして巻き付けていきます。バーテープが切れない程度にある程度テンションをかけて巻き付ける必要があります。
逆の端まで巻き付けたところで少し余裕をもった長さでいったんバーテープをカットします。
そして、残りのグリップ幅に合わせて、こちらも斜めにカットします。(赤色箇所がカット部分)
折り返すとちょうど残りのグリップ幅が埋まるようにカットします。
バーテープへの巻き付けが終われば、端を固定します。
この製品にバーエンドテープというバーテープの端を止めるものも付属していますが、どうしても見た目が悪くなるため今回は裁縫用の糸で代用しました。
糸をバーエンドの端が固定できる位置で3~4周程度ハンドルバーに巻き付けます。
巻き付けた後は糸がほどけないように結び目を作り固定します。
最後に余分な糸をカットします。
そして、逆手のハンドルバーも同様の手順で巻き付けすれば完了です。
効果確認
今回のハンドルバーテープを巻き付けした結果を①走行性と②見た目についてまとめます。
№ | 項目 | 私的評価 | 効果解説 |
① | 走行性 | 〇 | グリップなので走り自体に変化はありませんが、握った感触は全く問題なし |
② | 見た目 | ◎ | 短くしたハンドルバーにフィット。 車体の色に合わせて良いアクセントになっている |
ハンドルグリップに比べると取り付け(巻き付け)に手間がかかりますが、満足できる効果がありました。
作業難易度
ハンドルバーテープ巻き付けの作業難易度は【★★】です。巻き付けには少しコツがいりますが、やり直しの効く作業なので慣れれば問題ありません。
難易度 | 難易度の位置づけ | 今回の作業への補足 |
☆ | 初心者でも簡単に対応できる | |
★★ | 初心者でも対応できる | 特殊な工具は不要 一方で巻き付けには少しコツがいる |
☆☆☆ | 初心者でもしっかりと準備をすれば対応できる |
グリップに改善やアクセントを加えたい方は是非ハンドルバーテープの活用を検討してみてください。
この「ちゅぴぱちゅ」ブログの管理人情報:
コメント